トワイライトアクシズ(機動戦士ガンダム Twilight AXIS)。
ガンダムの最新アニメとして期待していたのですが、ふたを開けてみると全6話、1話から5話は3分、最終話8分、合計23分とTV版の1話分を分割配信する感じの映像作品となっています。残念。
商業的な実験要素もあるのかしら。
しかし、公式からの映像化ということで宇宙世紀、しかもユニコーンガンダムのその後の話となるので楽しめるのではないでしょうか。
トワイライトアクシズのあらすじ
簡単にトワイライトアクシズの内容について確認しておきましょう。
U.C.0096、『ラプラスの箱』をめぐる事件後、改めて「サイコフレーム」の存在に脅威を感じた地球連邦政府。
その謎に迫るべく、サイコフレームの影響で落下を防いだというアクシズに調査隊を派遣。調査隊のメンバーの中にはアルレットとダントンという、かつて技術者とテストパイロットとして、ジオン公国、ネオ・ジオンの士官だった二人の民間人がいた…。
アクシズに潜入した調査隊は、誰もいないはずの基地内で新型「ガンダム」の強襲を受ける。
そしてアルレットとダントンは、想像もしていなかった出来事に遭遇する…。引用:機動戦士ガンダム Twilight AXIS 公式Web
時系列としては、ユニコーンガンダムの3ヵ月後くらいの話となります。
原作は、矢立文庫のサイトで公開されている『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』。
現在、『第四章「バーナムの森」2』までストーリーは進んで、第五章へ続くのですが「次回3月下旬更新予定」となって更新は止まっている状態です。
トワイライトアクシズ第一話感想とネタバレ
ネタバレもなにも、小説版を読めばよいので正確に知りたいのであれば小説版を読みましょう。
Web公開されているので全て読めます。
ここから先は、小説版『第四章「バーナムの森」2』まで読んだうえで、第一話を見た感想となります。
小説版の後半(今後の映像のネタバレ)にも触れる箇所もあります。
機動戦士ガンダム Twilight AXIS第一話 YOUTUBE
今回6月23日に公開されたトワイライトアクシズ第一話の映像です。
映像を見るとわかりますが、断片的で本編のプロモーションといった印象ですが、これが本編です(汗
小説を読んでいないと話が分からないですね。
小説版を読んでみるとわかりますが、文章がそのまま映像化されたなぁという印象。
機動戦士ガンダム Twilight AXIS第一話は小説版の第二章まで
トワイライトアクシズ映像版第一話は、だいたい小説版の第二章までの内容がベースで、ところどころ後半のシーンを差し込んでいる印象です。
小説版では、第一章の時点でガンダムとの対決に一応の決着はついていますが、映像トワイライトアクシズでは、第二話でガンダム トリスタンVSザクⅢ改を持ってきている構成のようです。
トワイライトアクシズ第一話映像にあわせて小説内容を補足
最初のシーンから小説版とは異なります。
※以下、掲載している画像はYOUTUBE『機動戦士ガンダム Twilight AXIS #1』からの引用となります。
主人公アルレットの幼少期の回想シーンでしょうか。
連載されている小説にこのシーンはないので、映像版のみかもしれません。
シャア専用ゲルググと、ララァが登場しているということは、テキサスコロニーですかね。
アルレットもそこテキサスコロニーにいたのか?それは無いだろうなあ。
となると、アルレットにつながるイメージを断片的につないだ演出かしら。
しかし、このシャア専用ゲルググカッコいい。
シャア専用ゲルググの手にのっているララァを見て?感じ取って?ハッとするアルレット。
ニュータイプとして自分に重なるところでもあったのか。
ここでシーンが切り替わります。
紫ジェガンと謎のガンダム トリスタン
シーンが変わり、アクシズ内にたどり着いてからのシーンとなります。
アルレットたちは、所属不明の紫色のジェガン、そして、ガンダムトリスタンに襲撃されます。
ガンダムトリスタンの放つビームライフルの閃光でシーンがまた変わります。
尺が短いので、ドタバタです。
アクシズにもたれ掛かるように放棄されているあのシルエットはあの機体?
シーンが変わり、アクシズ(小惑星モウサが接続されていた側)へ向かう途中の強襲揚陸艇の移動シーンからフェード処理で、アルレットの単独行動の映像になります。
主人公アルレット自身の本当の目的は依頼を遂行することではなく、シャアの搭乗機サザビーの残骸と、そこに残っているかもしれない消息不明となったシャアの手がかりでした。
アルレットがアクシズへ向かう理由
シーンが変わり、アクシズへ向かう途中の揚陸艦内部になります。
ここで、もう一人の主人公ダントンが登場。
アルレット、ダントン2人の故郷でもあるアクシズに向かう中、寝ているアルレットに対して「これだからニュータイプは。」とぼやいています。ここから、彼女がニュータイプであることがわかります。
さらにシーンが変わり、主人公アルレットたちがなぜアクシズへ向かう事になったのかの回想シーンとなります。
映像にはありませんが、小説にはアルレットとダントンの過去について触れられます。
アルレット、ダントンともに元はジオン軍で、アルレットはジオンの技術部、ダントンはテストパイロットでした。
アルレット・アルマージュ
一年戦争時、ジオン公国軍の機動兵器開発に参加。ア・バオア・クー戦後は、アクシズへと移り、MS関連の技術開発に参画していた。第二次ネオ・ジオン戦争終結後は、ダントンと共に身分を隠してサイド6で暮らしていたが、特殊部隊「マスティマ」への協力を求められ、アクシズへ帰還する。アニメ『機動戦士ガンダム Twilight AXIS(トワイライトアクシズ)』
ダントン・ハイレッグ
ジオン公国、及びネオ・ジオン支配下のアクシズで、MSのテストパイロットとしてデータ収集任務を担当していた。第二次ネオ・ジオン戦争終結後は、アルレットと共にサイド6に移り身分を隠してクリーニング店を営んでいたが、メーメットの訪問を機にアクシズに帰還。アクシズで正体不明の敵襲に遭い、過去と対峙することになる。アニメ『機動戦士ガンダム Twilight AXIS(トワイライトアクシズ)』
さらにつっこむと小説では以下のように描かれています。
ネオ・ジオン総帥、シャア・アズナブルの直属のスタッフとして。
ダントンはシャア専用MSのテストパイロット。アルレットはその開発スタッフ。
と、非常に重要なポジションにいた人物でした。
そんな彼らに、連邦のメーメットが「アクシズにいって、サイコフレーム関連の資料がないか探すから同行してくれ。」とやってきます。
映像トワイライトアクシズ第一話からは詳細が伝わりませんが、小説には連邦軍がラプラス事件でユニコーンガンダムが示したサイコフレームの可能性や、「アクシズショックもサイコフレームがもたらした現象と考えている。」といったように、サイコフレームについて、かなり厳重に取り扱うべきと認識している様子がうかがえます。
「現在、連邦にもたらされたサイコ・フレームの精製法は、我々の手で厳重に管理されています。ですが、アクシズの残骸にまだ研究資料が残されていたら? 何者かがそれを入手し、サイコ・フレームを再開発し、そして使用したら?」
まあ、このあたりは建て前で実際は自分たち(連邦)で使いたいってことでしょうけれども。
ただ、この連邦のメーメットは小説に『そう言って、メーメットとその部下は深く頭を下げる。』とあるように、高慢でも狡猾でもなくいい人っぽい印象です。今のところ。
小説の後半でも、シャアアズナブルに対して一人の人間として興味を持っている描写があります。
そして、アクシズに到着したシーンを挟んで、、、
アクシズへ行くことを決意するアルレットのシーンにまた戻ります。
ここでアルレットは「知りたいの。大佐は私に人生をくれた人だし。」、「あのこは私の人生の集大成だもの。」と言い放ちます。小説を読めばわかりますが、大佐はシャアの事で「あのこ」と言っているのは、サザビーの事を指していると思われます。
そして爆音とともにアクシズ内部へシーンが戻ります。
謎のガンダム トリスタンから襲撃を受けるアルレットたち
ビームライフルでの攻撃を受けるアルレットたち。
アルレットたちノーマルスーツの人間と、ガンダムトリスタンの大きさを比較させることで、トリスタンの圧倒的な存在感が際立ちますね。
人間とモビルスーツということで、太刀打ちできないアルレット達。
しかし、映像からはわかりませんが、アルレットはアクシズにまだモビルスーツがある事を知っています。
最後に登場する、あの赤いザクⅢ改です。
そこに向かう途中に、ビルに移り込む紫ジェガンを横目にガンダムを視認します。
次のシーン行きます。
ようやく主人公の顔がわかるカット、そしてサザビーの登場
実はここまで、アルレットの顔がはっきりわかるカットてないんですよね。
アクシズへ行く事を決意したアルレットのシーンから、たたみかけるように、トワイライトアクシズのすべてをまとめたようなフラッシュバックになります。
そして、背後から光をうけながらあの機体が登場。
「ああ、逆襲のシャアのその後なのか・・・」と非常にワクワクします。
タイトルコールで終了。
スタッフ表示の後に、第二話への繋ぎで赤いザクⅢ改の起動シーンで完全に終了。
このザクⅢ改の起動については第二話で触れられるのかもしれませんが、アルレットがシャア専用の機体として造っていたものです。なので赤いわけです。
そしてテストパイロットとしてダントンも搭乗した事もあるようです。
トワイライトアクシズ第二話は7月7日(金)配信
次回配信は7月7日(金)となっています。
おそらくガンダムトリスタンとザクⅢ改の戦闘がメインでしょうが、小説版のどのあたりまで進むのか気になるところです。
だって、小説進んでいないのですから。